『香水』とくじらの関係
今、机の上にパトリック・ジュースキントの『香水』が置いてあったんで、パラパラめくるうちに、止められなくなってしまった。
多くの女性にとって、”香水”と言う言葉は、何か魅かれるものがありますよね。私もそんな一人で、この本と最初に出合った時、もう欲しくて欲しくてたまらなくて、でも何でケチったのかは分からないけれど買わなかった。値段は本体¥1,857。立ち読みして、すごい速さで読んで立ち去った覚えが・・・あの時、何があったんだろう?
本は、私にとって何だか不思議なもので(みんなにとってもそうだろうけど)、かならず縁あるものは自分の手元にくるようになっていると思っているので、数年後この本を読めたのに変な感動を覚えました。だからもう、おんなじ本を何回も何回も読むのが好きです(・∀・)
さて、この本を読んでいると膨大な匂いと香りが登場してくるのですが、香水を作る工程や香料の説明の部分がまた楽しめるんです。自分の未知の世界の言葉が出てきて、想像するのが何と言っても楽しい!小学校の時の私は、『赤毛のアン』とか出てくる「ストロベリー・クリーム」とか「こけもも」とが妙に気になっていましたけど、その類です。
主人公のグルヌイユ-この男は「天才肌」で「この上なくおぞましい」男として登場するわけですが、本人に至っては全く匂いがないが、嗅覚が普通の人間のその域を超えていたというアイロニックな主人公です。そのグルヌイユが、バルディーニという香水屋に弟子入り、というか実質的には天才的な香水の製作者としていたわけですが、その香水の材料となる言葉をちょっと挙げてみましょう。
ミルラ(没薬)・安息香・乳香・スミレの根・麝香・菖蒲の茎・鹿子草の球根・レモン・ローズマリー・薄荷・キャラウェイの実・ナツメグ・撫子などなど・・・
そうして、私が気になった文章。
このボッテリとした灰色の・・・というのがどうも気になって調べてみました。これって一体なんなだろう?
そう、これはくじらの排出物だったのです。香水の材料としては動物性の物である麝香なんかは有名ですがこれは知らなかったなぁ。詳しくはこちら↓
山田 海人さんの *竜涎香(りゅうぜんこう)とは *竜涎香Q&A
これを読んだら、この竜涎香、ものすごく高価なものらしいですね。オーストラリアの人が海岸で発見して、3千万近くの大金を得たという話には驚きました。早速気になって、ニュースも調べてみたらありました。見出しがすごい。
Whale ‘vomit’ sparks cash bonanza
(BBC NEWSより)これって、南オーストラリア???それってもしかして私たちにもチャンスがあったのかも!?な~んて思ってしまいました。よし、今度オーストラリアに帰った時には、探してみよう。
ついでに竜涎香を使った香水も探してみました。どんな匂いなんだろう。
左はオパフメ オーデブラン 75ml 【ブルガリ 香水・フレグランス EDC】、
右はアルマンドバジ インレッドアブソリュート EDT SP 30ml
ランプベルジェ シグネチャー オイル SOLAL 【九州P0505】【10P080509】
これはアロマセラピー用みたいですね。これは個人的にぜひ欲しい!