出産体験記 2
さて出産体験記の続きです。
ドクターは破水させたあと、どっかに消えた。どうやら今日は本当に忙しいらしい。これから他の人の帝王切開みたい。そうこうしている間に、何だか温かいものが下から流れてくる。そう、羊水だ!最初は、血液が流れ出てくるような感覚だったんで心配して看護師さんに聞いてみたら羊水だったんで安心した。
ああ、いよいよお産が始まるのね!と気持ちが高ぶってくる。
誘発剤(あれ?いつ入れられたんだっけ?)の効果で陣痛も始まる。11:30ごろ、羊水がこんなに〜と思うほど流れ出す。すっごい変な感覚だ。全然違うんだけど、温泉から出た後みたいな感じもする。
陣痛は次第に10分間隔になって、その度に羊水が少しづつ押しだされる。痛みはまだなく、お腹がバルーンのように膨らんではしぼんでいく感覚。何だかその感覚が気持ち良くて楽しい。ここまではかなりの余裕だ。
11:40 陣痛・・・・
11:50 陣痛・・・・
12:00 陣痛・・・・
12:10 ここでお昼ご飯が出される。お粥・パン・りんご・マイロ。出産前の腹ごしらえ。
食事の後、12:20ごろ 麻酔科医の先生がやってくる。あの破水後、これはちょっと〜と思った私は迷いなくEpidural (硬膜外麻酔)してもらうことにした。高齢だし、もう普通分娩は一回体験してるし、何だか今回はすごく痛くなりそうな気がしたので、無痛分娩で行こう!と思ったのだ。でもお産のこんな直前に決められるなんて、この病院ではきっと数をこなしているんだろう。
先生から麻酔の説明などがある。無痛と言っても、大体60から70パーセントぐらいの緩和だよとの事で、軽めにしておくけど、本当に足りなそうだったら追加しますと言われた。
そうか、全部痛みがなくなると言う訳ではないのね。書類に麻酔の同意のサインをし、そうしている間にも陣痛の度に羊水が出る。
12:30 に麻酔注射を背骨の辺りに。あんまり痛くないがズーンとくる気持悪い感覚。冷たい液体が背骨を通して体に走って行く。
12:40 そして何も感じなくなってくる。
麻酔をした後は、枕を右側において寝るように言われる。
12:43 点滴追加
12:45 陣痛くるがちょっと痛み感じる。羊水まだ出る。
、と10分間隔で陣痛は続く。マイルドだったりちょっと痛かったりとそれが繰り返される。この辺りは自分で記録できるくらいの余裕があったが、後で立ち会った夫に記録してもらう。
13:07 ドクターが来て子宮口のチェック。現在4cm開いている、とグリグリされて痛い。しかもその時丁度陣痛もあったもんだから、痛いのなんのって!麻酔効いてるはずなのに・・・とここで寝るポジションを変える。
1:20 陣痛 ちょっと痛くなってくる。どうやらこの麻酔は陣痛はちゃんと感じられるらしい。
私が陣痛のタイミングを記録してたのはこの辺までだ。でも1:40の時点でまだ赤ちゃんはお腹の中で動いてる。すごいよ、あんた!
そうして陣痛を繰り返すうち、本当にどうにかこらえられる陣痛ともう苦しい〜!という陣痛のミックスがあることに気づく。自分がリラックスしてる時とか冷静な時はまだひどくないのだが、いったん心配になったり怖いなと思う時はすごい痛く感じる。前と違って自分で好きな格好ができないし、同じ姿勢というのが辛い。
私にはすごいベテランのお化粧バッチリの頼りになるおばちゃん看護師さんがついてくれるのだが、この人で本当に良かった〜と思った。
この看護師さん、後で私の出産時間を予言するのだった!
つづく