果物の王様ドリアンを食べたことのない人はその強烈な匂いに圧倒されることでしょう。何メートル先からも、「うっ、これは・・・」と感じることのできるツワモノ。
ドリアンの季節は6月と12月。街の至る所で、かすかに匂っています。それに釣られて、現地の人はその旬の味を堪能するのです。
私が初めてドリアンのあの香りと味を口に入れたのは、オーストラリア。ドリアンの果肉ではなくアイスクリームででした。匂いは気になりましたが、「こういう味なのか。」と思った程度。だから、そんなに自分からもう一度食べたいという気持ちは起きませんでした。
マレーシアに住んでしばらく経ったある日、隣のお家に呼ばれ、ドリアンを食す機会がついにおとずれました!勧められて食べないのは大変失礼だし、何かに新しいものに挑戦するのが好きな私は、躊躇なくそれを口に入れました。
そしたら、そのおいしいことおいしいこと。不思議なことに、すごい匂いも口に入れたとたん、全く無くなるから不思議です。クリーミーな食感に、栗のような風味、時々ポクポクした食感の部分もあり楽します。そしてアルコール分が混じっているかのような芳香。隣の人が言うには、もう正にブランディーの味。これはキロ40リンギもしたということでした。初めてのドリアンが超高級物で私は実にラッキーとしかいいようがありません。初めてのドリアンでこのようなおいしいものに当たった人は、それ以降99%と言っていいほどドリアンが大好きになるでしょう。(とりあえずの1%はうちの夫)しかし、最初に食べたものが、イマイチだった場合、まずもうトライすることはないでしょう。そういったことで、大嫌いか大好きかの二つの意見に分かれるんじゃないでしょうか。ただし、食べた後のゲップはかなりキツイですが。
素晴らしいドリアンを選ぶには素人の私には至難の技。というわけで、自分では買えないのですが、(実は前に買って失敗した−おいしくなくて実にびっくりした)買う場合は現地のよくドリアンの事を良く知っている人と買いに行くのが無難です。彼らは食べ慣れているから、選ぶのもお手の物です。
買ったものを、家に持って帰る場合、頭を悩ませるのは保管する場所。一軒家に住んでいる人は庭に出しておけばいいけれど、(といっても匂いは半端じゃない)アパート住まいの人には辛いものがあるでしょう。近所迷惑にもなるし、車で運べば、車の中も臭くなるし・・・ドリアンを食べるには勇気が必要です。まあ近所迷惑と言っても、他の人もドリアンの時期になれば同様、アパートにドリアンを持ち込むでしょうからお互い様で、目をつぶってくれる事を期待していますが。一度、もらったものを割って、中身を密閉容器にきっちり詰めて冷蔵庫に入れておきましたが、冷蔵庫の中は、もうドリアン臭でいっぱいになってしまいました。あの威力は何重にくるんでもダメなくらい強烈。
ドリアンは熟すと、上から落ちてくるといいます。そうそう、ドリアンファームにでも行かない限りそんな危険はないけれど、その落ちてくる瞬間というものを一度見てみたいものです。ペナンのBalik Pulau(バリック・プラウ)のものはすごく味が良いそうです。もちろん値段も高め。でも、どうぜ試してみるならおいしいものをぜひ試してほしいので、ペナンに来たらぜひ行ってみるべし。下のマップはトロピカル・フルーツ・ファームのもの。ここに行けばおいしいドリアンが食べられるかもしれません!
View Tropical Fruit Farm in a larger map
その強烈な匂いのせいで、飛行機はもちろんホテルなどでも持ち込みが禁止されているドリアン。シンガポールでは電車に持ち込みはもちろん禁止!こんなサインもあります。
栄養満点のドリアンは現地ではお酒と絶対一緒に食べるな!と言われています。死んでしまった人もいるから気をつけてと言われます。
その味に魅せられて、毎年東南アジアを訪れる人もいるとか。日本でも時々売られているらしいですが、ぜひ現地で食べて見てください!きっとあなたのお気に入りになるはず。
日本でいかが?
これは臭くないらしい
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